ヒグチユウコさんファン必見!アドビオリジナル日本語フォント「ヒグミン」新登場!!

こんにちは、ハヤマです。

今回は、個人的にとてつもなくテンションが上がってしまった「ヒグミン」というフォントについてご紹介します。

「ヒグミン」とは

「ヒグミン」とは、画家のヒグチユウコさんによる手書き文字を基に、アドビのプリンシパルデザイナー・西塚涼子さんがデザインしたアドビオリジナルの書体の名前です。2021年10月27日にリリースされました。 フォント名はヒグチさんの「ヒグ」から来ているのですね。(一瞬、「ピクミン」「ひふみん」がよぎりました(笑))
アドビがリリースするオリジナル日本語フォントとしては、3年ぶりとのことです。

詳細はこちら
blog.adobe.com

ヒグチユウコさんとは?

ヒグチさんは“ダークな雰囲気”と“かわいらしさ”が融合した作品の世界観が魅力的な画家です。繊細なタッチで動物や植物などのモチーフを描かれることが多く、ホルベインやモスバーガー、資生堂のほかGUCCIなどといった企業ともコラボレーションをされています。絵本のイラストも描かれているので、名前を知らなくても書店などで見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

ヒグチユウコさん 公式サイトはこちら higuchiyuko.com

ヒグチさんの作品には、絵を構成する要素として手書きの文字も入れられていることが多い(その文字がまた、味があって良いのです!)のですが、まさかのそのタイプフェイスが、今回フォントになったとのことで、、、
Adobe Blogを読んでいて、思わず声を出して驚いてしまいました。

「ヒグミン」誕生のきっかけは、2018年のイベント「フォントの日」でのTwitterのやり取りから。
ヒグチさんがTwitterに投稿した「#フォントの日 だよ!」という書き文字入りのイラストに、デザイナーの西塚さんが「ヒグミンもとってもよいです!」と返信。
するとヒグチさんから「Adobeでフォントになるのが夢」という回答があったのだそう。
そんなやりとりから「ヒグミン」のフォント開発がスタートしたというのも、ファンとしては心躍ってしまいます、、。 (上記で紹介したAdobe Blog記事の中に、デザイナーの西塚さんによるコメントが動画でアップされています。ぜひご覧ください)

「ヒグミン」を使ってみる

早速、フォントをアクティベートしてみましょう。 「ヒグミン」には漢字が含まれていないため、ヒグミンフォントに加え「秀英初号明朝」「秀英にじみ初号明朝」の4フォントがセットになったフォントパック「ヒグミンフォントパック」が用意されています。

https://fonts.adobe.com/collections/higumin-font-pack

「ヒグミン」には滑らかなアウトラインのものと、手書きタッチのにじみが効いたアウトラインの2種類があります。

ここがポイント!

ひとつ前の文字によって字形が変化する

繰り返し同じ文字が続くとどうしても機械的になってしまうということから、かな/カナやアルファベットにはヒゲの位置などが異なる3種類の文字を用意。ひとつ前の文字によってヒゲの位置などが異なる文字が入力される機能が搭載され、ヒグチさんのアナログ感を表現するための工夫がされています。 f:id:arms_hayama:20211115181911g:plain

絵文字にもこだわり

このフォント、文字だけではありません。
絵文字にもヒグチさんのデザインが踏襲されています。

f:id:arms_hayama:20211115175837p:plain

面白いと思ったのは、連結できる絵文字。 入力するだけでヒグチワールドが広がっていきます・・。

f:id:arms_hayama:20211115180126p:plain

f:id:arms_hayama:20211115180139p:plain

週末、早速ヒグミンフォントで遊んでしまったのですが、実際にさわってみて
“文字もデザインの一部”ということを、難しく考えず楽しく感じられるフォントだと感じました。

f:id:arms_hayama:20211115184145j:plain

さいごに

いかがでしたでしょうか。
冒頭ややミーハーな記事になってしまいましたが、「ヒグミン」を通してフォントデザインの奥深さを感じることができました。

フォント、面白いです。(駄洒落ではなく、、!)