やはり時代はClaude Codeなのか!?その実力を確かめてみる。

こんにちは、コバヤシです。
先日はJetBrainsのAI「Junie」を試してみましたが、今度は今話題のAnthropicの「Claude Code」を試してみました。

tech.arms-soft.co.jp

Claude Codeとは

Claude Codeは、Anthropicが開発する大規模言語モデル「Claude」をベースにしたコーディング支援ツールです。ClaudeはChatGPTと同じように自然な会話、文章生成、要約、知識検索など幅広い用途に対応するAIですが、その中でも開発者向けに特化した機能群がClaude Codeにあたります。

このツールでは、ターミナルやエディタ(VS Codeなど)から直接AIとやり取りしながら、コード生成、修正、リファクタリング、テスト提案などを実行できます。単一ファイルの補完にとどまらず、リポジトリ全体を理解した上で複数ファイルにまたがる変更や新機能の追加にも対応可能です。

現在はClaude 4ファミリー(Claude 4 Opus / Claude 4 Sonnetなど)を採用し、より長いコンテキストと高精度なコード提案が可能になっています。2025年2月にリサーチプレビューとして提供が始まり、5月には一般提供が案内され、8月時点では最新のOpus 4.1モデルにも対応しています。

www.anthropic.com

料金プラン

AnthropicのClaude Codeは、Proプラン以上で利用可能な機能となっています。以下は2025年8月時点での価格体系です。

www.anthropic.com

個人向けプラン

  • Free(無料)プラン
    • 月額:$0
    • Claude Codeは利用不可。チャットや生成など基本機能は使用可能です。
  • Pro プラン
    • 月額:$17(年払い) / $20(毎月払い)
    • Claude Codeの利用が可能。
  • Max プラン
    • 月額:$100〜(従量変動あり)
    • Proのすべてに加え、利用量に応じて 5倍($100)または20倍($200)のプランを選択可能。
    • 混雑時の優先対応なども含まれます。

チーム/法人向け

  • Team プラン
    • 月額:$25/人(年払い) / $30(毎月払い) ※5名以上から利用可
    • Proとほぼ同等の機能に加え、中央管理、コラボ機能、Claude Codeへの別問い合わせ手続きなど。
  • Enterprise プラン
    • 料金:要問い合わせ
    • Teamの機能に加え、拡張コンテキスト、シングルサインオン(SSO)、監査ログ、ドメイン制御、Claude Codeの専用アクセスなどが提供されます。

セットアップ方法(mac環境)

Claude Codeを使うには、Anthropicのアカウントと、対応するプラン(Pro以上)が必要です。ここではmac環境を例に、まずはターミナルで使えるように設定します。

アカウント準備

  1. Anthropic公式サイトでアカウントを作成
  2. プランをPro以上にする

Claude Codeをインストールする

npmでインストールします。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

Node.js v18以上必要です。

Claude Codeを使う

Claude Codeを使用したいディレクトリで以下のコマンドを実行します。

claude

初回は設定や認証に関する質問が表示されます。

最初はテキストスタイルに関する質問です。好きなスタイルを選んでエンターを押します。

次に認証です。
APIキーを自分で入力する方法もありますが、今回は「Claude account with subscription」を選択しました。
ブラウザが開き認証を行います。

最後にセキュリティに関する説明です。読んでからエンターを押します。

無事にClaude Codeが起動しました。

プロジェクトの初期設定を行う

プロジェクトは以下で、以下のコマンドを実行するとプロジェクト全体を解析し、その概要を基に CLAUDE.md を作成します。

/init

CLAUDE.mdは、Claude Codeが使用する説明ファイルになります。この内容を読み込むことで、複数ファイルにまたがる提案や修正が可能になります。 作成された内容は雛形として使えるので、プロジェクトに合わせて加筆・修正することをおすすめします。 また、ここに「日本語で回答してください」などの指示を記載しておくと、以降のやり取りが毎回日本語で行われるようになります。

PHPSTORMと連携する

普段PHPSTORMを使って開発しているので、連携をします。 プラグインからClaude Codeをインストールして有効にしてください。以下が使えるようになります。

  • Diffビュー表示: 提案された変更内容を確認・修正するために、IDEの差分ビューアでファイルの差分を開く
  • 選択範囲の共有: IDEで現在選択している範囲が、自動的にClaude Codeに共有される
  • ファイル参照ショートカット: Cmd+Option+K(Mac)または Ctrl+Alt+K(Linux/Windows)でファイル参照を挿入(例: @File#L1-99)
  • 診断情報の共有: IDE内で波線付きで表示されるエラーや警告を、リアルタイムでClaude Codeと共有する

plugins.jetbrains.com

ベータ版ということもあってか、Diffのプレビューの表示なんかで気になる点もありますが、使えます。

実際に使ってみる

適当になにか作らせてみます。 laravelで書籍を管理する為のマイグレーションをファイルをお試しに作っていたので、これを元に指示をしてみました。 特にファイルなども指定せずに、プロンプトで 「booksテーブルにデータを追加編集する機能を作成したい」と結構アバウトにお願いしてみました。

すると、、数分で以下のような登録機能を作ってくれました。

簡単ですね。

同じようなことをCursorでも試してみましたが、コンポーネントファイルのパス指定が誤っていて、そのままでは動きませんでした。もちろんルールファイルをきちんと整えれば動作すると思いますが、やはりプロジェクト全体を理解してコードを生成してくれるClaude Codeの力は圧倒的です。

前回試したJunieでもやってみたところ、こんな感じでした。

一応要望通りなのですが、一覧や登録、編集機能が一画面にまとまっている上に削除機能がありません。やはりClaude Codeの方が、少ない情報からでもより完成度の高いものを作ってくれる印象です。

さらに既存プロジェクトの修正も依頼してみましたが、こちらも全体を把握した上で適切に修正してくれ、CursorやJunieよりも修正ミスが少なく感じました。

今回はCLAUDE.mdを特に整備せずにこの結果でした。
CLAUDE.mdにプロジェクトのより詳細な概要やルールを追記しておけば、さらに精度の高い提案が期待できそうです。

まとめ

CursorやJunieも、ルールファイルを整えたり、具体的な指示を与えれば十分に成果を出せるツールなのですが、 実際に使ってみると「プロジェクト全体を読み込んで理解したうえでコードを提案してくれる」Claude Codeのアプローチは一段上に感じました。

曖昧な依頼でも動くコードを出してくれたり、既存プロジェクトの修正でも的確に対応してくれたりと、開発現場での使い勝手は非常に高いです。特に複数ファイルにまたがる修正や新機能追加では、その強みが際立ちます。

一方で、処理速度に関してはCursorの方が圧倒的に速く、Claude Codeは全体を把握している分だけ応答がやや遅めです。短時間で素早く試したい場合はCursor、精度の高い提案や大規模修正を任せたい場合はClaude Codeと、使い分けても良いのかもしれません。

実際に参加した勉強会でもClaude Codeの話題が中心で、多くの開発者が関心を寄せていました。

Claude CodeはAIとして現時点で最も頼れる選択肢のひとつと言えると思います。 弊社の開発サポートに「Claude Code」を採用しようかと思える結果でした。