前回の記事でMacBook Pro 16のキーボードをレビューしましたが、想像どおり矢印キーが抜群に快適です。不具合を抱えていたバタフライキーボードから変わったシザー式キーボードも、快適すぎてもう元には戻れません。
その記事の中でTouch Barについて「Better Touch Toolを使うことで存在価値を充分に感じられるようになった」と書きましたが、今回はBetter Touch Toolについて書きたいと思います。
まずはBetter Touch Toolのご紹介
Better Touch Tool(以下BTT)を簡単に表すと「トラックパッドやキーボードにアクションを割り当てられるアプリ」です。
2020年1月現在は、標準ライセンスが7.5ドル、ライフタイムライセンスが21ドルのシェアウェアです。基本的には標準ライセンスで良いと思います。
BTTでできること
- Touch Barの設定
- トラックパッドの設定
- マウスジェスチャーの設定
- キーボードショートカットの設定
- キーシーケンスの設定
- マジックマウスの設定
- マウスの設定
- Siri Remote
- BTT Remote
その他、ウィンドウボタンの設定も行えます。ウィンドウのスナップやサイズ等の操作も行えますが、ウィンドウに関しては、より細かな設定が可能なBetterSnapToolというアプリがあります。基本的な機能だけで良い場合はBTTで賄えるでしょう。
では、それぞれの設定をご紹介します。
まずはタッチバーの設定
VS Code
頻繁に使用するショートカットキーやコマンドを登録しています。イメージとしてはファンクションキーに設定するような内容を登録しています。
- 1カラムレイアウト切り替え
- 2カラムレイアウト切り替え
- dockerコンテナの起動(docker-compose up -d)
- npm run watchの起動
- npm run devの起動
- npm run buildの起動
- dockerコンテナの停止(docker-compose down)
- 実行中のプロセスの終了(
Ctrl
+C
)
1カラム、2カラムレイアウト切り替えについては、VS Code上で workbench.action.editorLayoutSingle
と workbench.action.editorLayoutTwoColumns
に対してキーバインドを設定し、BTT側で設定したキーバインドを実行するように設定しています。
Terminal
基本的にはVS Code上のターミナルを使用しますが、ターミナルを使用することも少なくありません。
内容はVS Codeと同様に、Package.jsonで設定しているコマンドを登録しています。
Google Chrome
ブックマークに登録している中でも、頻繁にアクセスするサイトを登録しています。
アイコンはfaviconやロゴを元に自作しています。
トラックパッドの設定
すべてのアプリでは、Mission Controllとデスクトップ表示、さらにウィンドウのサイズ操作を設定しています。
Mission Controllやデスクトップ表示については、システム環境設定で設定できますが、あえてBTTで設定しています。というのも、BTTで設定しない場合には[親指と3本指で広げる]でデスクトップを表示して、元に戻す場合には[親指と3本指で狭める]というジェスチャーになり、まずは一度同じジェスチャーで戻す必要がありますが、BTTで設定することにより[デスクトップを表示]→[3本指で上にスワイプ]で元に戻すことがで可能になります。とにかく簡単なジェスチャーにしたいわけです。
4本指でのスワイプでは、上にスワイプで画面左2/3にリサイズ、下にスワイプで画面右2/3にリサイズするようにしています。
Google Chrome
タブの移動が片手で行えるように設定しています。[TipTap左]はトラックパッドに1本だけ指を触れたまま、その指の左側を他の1本の指でタップすることで実行されます。僕の場合は、中指を触れながら人差し指でタップする形です。
当然ながら、[TipTap右]は[TipTap左]の逆ですね。
キーシーケンス
ここで設定しているのは、アプリの表示切り替えと入力ソースの切り替えです。
キー | 動作 |
---|---|
Function × 2 |
Franzの表示/非表示 |
右側のShift × 2 |
Chromeの表示/非表示 |
右側のコマンド × 2 |
Finderの表示/非表示(TotalFinderバイザー機能) |
右側のOption |
日本語入力 |
左側のOption |
英語入力 |
ファンクションキーを2回連続で押すとFranzの表示切り替え、右側のシフトキーを2回連続で押すとChromeの表示切り替えが行われます。
TotalFinder側でも設定が行えますが、右側のコマンドキーを2回連続で押すことでバイザー機能を使用しFinderの表示切り替えをしています。なぜあえてBTTで設定しているかというと、同じコマンドキー×2のジェスチャーをTotalFinderで設定してしまうと、左側のコマンドキー→右側のコマンドキーでも反応してしまったり、キーを押す間隔が空いても反応してしまうため、TotalFinderではバイザー機能を使用するショートカットだけを設定しておいて、BTTでそのショートカットキーを実行する形にしています。
マウスジェスチャー
マウスジェスチャーはChromeでしか使用していませんが、タブの移動と閉じるアクションを設定しています。これを設定することにより、片手だけで簡単な操作が可能です。
ウィンドウスナップ
BetterSnapToolのウィンドウスナップはBTTでも動作します。
ウィンドウを画面の四隅や上左右にドラッグすると、ウィンドウ位置とサイズが変更されます。
ウィンドウのサイズ変更
この機能が地味に使えます。
操作したいウィンドウの上にカーソルを置いた状態で、僕の場合はControl
を押しながらマウスを動かすと、ウィンドウの移動が行えます。
さらに、Control
+Shift
を押しながらマウスを動かすとウィンドウのサイズが変更されます。ウィンドウのフチにカードルを合わせなくて良いので、この設定は特にオススメします。
その他のジェスチャー
Magic Mouseはここ数年使用していないため設定内容が古いので紹介できる状態ではなく、その他については特に設定はしていませんが、オススメできるような設定内容があれば改めてご紹介させていただきます。
まとめ
簡単に操作できれば、作業スピードも効率もアップしますのでよろしければ参考にしてくださいませ。
ちなみに45日間は無料で使えますので、興味があるようでしたらまずはお試しくださいませ。