こんにちは。ディレクターのコジマです。
2015年9月にリリースされたOS X El Capitanから搭載された「システム保護機能(SIP/Rootless)」ですが、これがなくては・・といってもおかしくないマストアプリの中で、SIPの影響で利用できなくなってしまったアプリケーションの「Total Finder」。
様々な機能によって向上していた生産性を失ってしまい路頭に迷ってしまっている方は少なくないのではないでしょうか。SIPに対応するため開発が継続されることが公式サイトで発表されましたが、それまで待てない!なんて方に、僕の設定をご紹介したいと思います。
参考サイト
BinaryAge、新たな開発者を加えMacのFinder拡張アプリ「TotalFinder」および「TotalSpaces」の開発を継続
それでは代表的な機能の再現方法をふたつほど晒します
設定1. Dual mode(デュアルモード機能)
最も多用している機能がデュアルモードではないかと思います。フォルダ・ファイルを移動させたい場合に、複数のウインドウを開かず、2画面ファイラーで左右へ視覚的にドラッグ&ドロップで移動操作。うーん。素晴らしい機能ですよね。
これはいくつかの方法を使用しているのですが、「Dropshelf」を使用する場合、「ForkLift」を使用する場合のふたつがあります。
「Dropshelf」を使用する場合
画像をデスクトップに保存したり、ファイルをダウンロードした場合は、多くてもファイルの数は5つ程度ではないかと思います。そのような場合は「Dropshelf」の出番です。
移動させたいファイルをデスクトップ画面の横側(左右のどちらにも設定が可能)にドラッグすると、ピョコッと出て来るシェルフ。(上のgifアニメ参照)そのシェルフにドラッグ&ドロップすることで一時的に格納でき、移動先のフォルダを開いてシェルフからドラッグ&ドロップ。もちろん複数ファイルも一度に格納できます。
この方法は日々使うことが多く、デュアルモードがあったとしても使い続けるのではないかと思います。
「ForkLift」を使用する場合
多くのファイルを移動したり、移動先のフォルダ(階層)が多い場合は「ForkLift」の出番です。 「Total Finder」と同じく左右2画面での展開が可能ですが、ぶっちゃけ「ForkLift」ではなくとも「Commander One」でも「Path Finder」でも良いです。もしくはOS X El Capitan以降に搭載されたSplit Viewを使用するのも良いですね。 僕の場合はAppStoreでのセール期間に数百円で購入できたので「ForkLift」を使用しているだけですので、使いやすいファイラーでかまわないかと思います。

BinaryNights
価格: 2,400円
posted with sticky on 2016.10.18
設定2. Visor window(バイザーウインドウ機能)
常にFinderウインドウを開いて画面を占領したくない、Mission Controlでウインドウが多いと迷う、ことなどから、僕はこのバイザーウインドウ機能でFinderウインドウを画面外へ隠し、必要な時だけキーボードショートカット(optionの2度押し)でウインドウを表示させていました。
この機能は「BetterTouchTool」を使用することで再現しています。
設定は「Finderを開く」と「Finderを隠す」の2つだけです。
設定2-1 : Global設定(Finderを開く)
Better Touch Toolの設定画面の「Keyboard」タブを選択し、左のSelect Applicationの「Global」に「Open Finder」(Finderを開く)を割り当てます。
設定2-2 : Finder設定(Finderを隠す)
Select ApplicationでFinderを選択し、「Send Shortcut to Specific」を選択し、[⌘HをFinderへ送る]設定をします。
「Finderを隠す」だけですので、デスクトップをクリックすると、それまで隠れていたウインドウが表示されてしまったり、アクティブにしても他のアプリケーションの後ろに隠れてしまっていたりと、完全に再現ができているわけではないのですが、代替案のひとつとしてご参考いただけたら。
まとめ
公式サイトではファイルマネージャーの「Commander One」への乗り換えを推奨していましたが$29.95ですし、ファイラーを常用するのが馴染めないので「Total Finder」がリリースされるまでこの方法でやり過ごそうかと考えています。とはいえ、新しくリリースされる「Total Finder」は有料になる可能性は高そうな気がするんですけどね。