こんにちは、ハヤマです。
今回は、Figmaのプラン内容について書いていきたいと思います。
Figmaのプラン
現在、Figmaの利用プランは以下の4種類があります。
(2023年10月31日現在)
- スターター
- Figmaプロフェッショナル
- Figmaビジネス
- エンタープライズ
参照元は、公式のこちらのページ。
www.figma.com
上記ページの「機能を比較する」の表を参照すると、「Figmaプロフェッショナル(以下、プロフェッショナルプラン)」と「Figmaビジネス(以下、ビジネスプラン)」では対応する機能が結構近しいことや、一部カテゴリーの機能に関してはビジネスプランが特出していることがわかります。
おそらくですが、個人で作業する方を除いては、スタータープランで試したあと有料プランの検討をする方が多いのではないでしょうか。
その際「Figmaの全ての機能を使いこなしたい」という方でなければ、プロフェッショナルプランとビジネスプランの2択が迷いどころかと思います。月額料も大きく変わりますしね。
そこで、上記2つのプランの機能差について整理してみたいと思います。
ビジネスプランにあって、プロフェッショナルプランにない機能一覧
以下より、対象の項目を紹介していきます(途中に出てくる引用文は、先ほどご紹介しました公式サイトのページのものです)。
■ コラボレーション
チーム数無制限
組織内の複数のチームを作成および管理して、各グループが関連作業を見つけて専念するのに役立ちます。
プロフェッショナルプランは「1つのチームまで(配下のProject/Fileは無制限)」となるので、複数のチームでファイル管理を行いたい場合はビジネスプランが必須といえます。
ブランチ機能・マージ機能
個別のブランチで作業し、準備ができたら変更をメインファイルにマージします。
GitHubの管理のようなものですね。利用するには組織内で「ブランチ」「マージ」に対する理解と慣れが必要かなと思います。
■ デザインシステム
組織全体のデザインシステム
組織の複数のチームでデザインシステムを管理及び共有します。
「複数のチームで管理・共有」とあるので、ファイル構成を1チームのみで管理する想定の場合は、この機能は不要かなと。
※「デザインシステムを管理及び共有」は、「コンポーネントライブラリを組織全体で共有できる」という意味の認識で調べています。
共有フォント
Figmaで組織の共有フォントにアクセスすることで、すべての編集者がすぐに使用できます。
特定のチーム内のフォントをアップロードしたり、それらを組織にアップロードしたりできるようです(組織管理者のみ可能) 。 これにより、個々のユーザーが、フォントの共有・インストール・アップデートを行う必要がない、というのがメリットですね。アップロードできるフォントは、「.TTF」および「.OTF」形式のみ。Webフォントのアップロードやインストールはできません。
デザインシステムアナリティクス
使用状況メトリックを表示し、利用度を追跡して、デザインシステムをより効果的に管理します。
ライブラリ分析を使用することで、組織が公開されたライブラリとコンポーネントをどのように使用しているかを追跡することができます。例えば、「最もよく使用されているコンポーネントとバリアント」を確認したり、「あまり使用されていないコンポーネント」を特定したりなど。チームでアセットをどのように利用しているかを分析できるため、改善に役立ちます。
■ 開発者プラットフォーム
プライベートのプラグインとウィジェット
チーム内または社内で使用するプライベートのプラグインとウィジェットを作成します。
独自のプラグインやウィジェットを活用する場合に必要なようです。
■ 管理とセキュリティ
プラグインとウィジェットの管理
社内で利用可能なプラグインとウィジェットを管理し、ユーザーの代わりにプラグインをインストールします。
組織管理者であれば、組織全体のプラグインを保存することができます。
一元管理
1つの一元的なFigmaアカウントで複数のチームをまとめ、1か所でユーザーと請求を管理します。
プロフェッショナルプランの場合は1チームしか作れないため、ファイル構成を1チームのみで管理する想定の場合は、この機能は不要かなと。
ドメインキャプチャー
メールアドレスが検証済みの任意のユーザーをFigmaアカウントに追加できるオプションです。詳細については、営業担当者にお問い合わせください。
会社ドメインがあるアカウントの場合、ドメインキャプチャーを「オン」にしておくと、全てのアカウントが組織に追加されます。
リンクアクセス制御
組織外のリンク経由でファイルを共有する機能を制限し、明示的に招待されない限り誰もファイルを閲覧できないようにします。
ファイル共有を制限できるので、セキュリティ向上につながりますね。
コンテンツの一元管理
ユーザードラフトを含むすべてのファイルは、組織に所有され、ユーザーがプロビジョニング解除されたときに回復できます。
本来、Figmaのドラフトファイルは個人のファイル置き場であるものですが、その所有が組織扱いになる?ようです。(少し曖昧なコメントですみません 汗)
シングルサインオン(SSO)
既存のID管理システムを使用してSAMLシングルサインオンをセットアップし、すべてのチームメンバーのSSOを適用し、SCIMを介してプロビジョニングを管理します。
シングルサインオン(SSO)では、ユーザーはIDプロバイダーを使用して多くのアプリケーションやウェブサイトにログインできるようになります。
※「SAML」は、認証およびアクセスを管理するためのセキュリティ規格
アクティビティーログ
メンバーがFigmaで実行したアクションの記録を参照して、管理者が組織の安全を維持できるようにします。
メンバーとゲストが組織のファイルとリソースに行った操作の記録を確認することができます。
例:ファイルのアクセス、コピー、共有があった日時 / チーム、プロジェクト、ファイルの権限に加えられた変更を追跡 など
これがあると、情報セキュリティ管理の面で役に立ちそうですね。
さいごに
やや駆け足気味に紹介しましたが、いかがでしょうか。
上記紹介した中で、ひとつでも「必須」と思う機能がある場合は、ビジネスプランの検討が必要かと思います。
公式サイトの「Figma Learn」ページでは各機能の詳しい説明ページがありますので、気になる機能がありましたら検索してみてください。