来たる「DTPの2023年問題」!Adobeサポート終了フォントを要チェック

こんにちは、ハヤマです。
今回は、「DTPの2023年問題」と呼ばれる、フォントに関する注意点をご紹介したいと思います。
(2023年、気がつけば到来まで4ヶ月を切っていますね(汗))

「DTPの2023年問題」とは?

2023年1月以降、Adobe製品でType 1 フォントのサポートが終了することを指しています。

「Type 1 フォント」とは?

Adobeが1984年に発表したPostScriptで用いられる表示・印刷用の欧文フォント形式のことです。
(PostScript、PS1、T1、Adobe Type 1、Multiple Master、MM とも呼ばれています)
Windows環境では使用することができません。

Type 1 フォントの見分け方

Illustratorで確認するとわかりやすいと思います。
「文字」パネルからフォント一覧のセレクトを開いた時、右端に「a」のマークが表示されているものがType 1 フォントになります。
すでに、「a」の右下に注意アイコンがついていますね。

また、すでに編集中のデータでType 1 フォントを使用していた場合、そのデータを開いた時に画面下にサポート終了のアラートが表示されます(2022年9月現在)。

アラート右端にある「さらに詳しく」ボタンをクリックするとブラウザが開き、以下、Adobeによる案内ページが表示されます。

helpx.adobe.com

サポート終了後、Type 1 フォントを使用したドキュメントを開くとどうなる?

Adobe公式サイトからの回答は以下の通り。

  1. フォントメニューに Type 1 フォントは表示されません。
  2. 以前にインストールした Type 1 フォントを使用することはできません。
  3. ドキュメントで使用されている Type 1 フォントは、「環境にないフォント」と表示されます。

「環境にないフォント」=そのままの状態で開くと文字化けが発生する、ということです。

※フォントが埋め込まれているEPSやPDFファイルの場合は、サポート終了後も従来通り表示される(ただし、これらをIllustratorやPhotoshopなどのアプリケーションで編集用として開くと「環境に無いフォント」エラーが発生する)とのことです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
「DTP」とありますが、Web含めグラフィックデザインに関する全般において注意が必要です。
今後新規でデータ作成をする場合はフォントの選定に気をつけるとともに、 データに影響するものがないか、今のうちに確認をしておいた方が良さそうです。

2023年1月、あっという間に迎えそうな気がするので気をつけましょう!