こんにちは、ユアサです。
前回までの記事では、入力画面・確認画面・完了画面を作成しました。今回は、このシリーズで紹介したライブラリであるValitronを使ってバリデーション機能を実装していきます。
↓前回の記事 tech.arms-soft.co.jp
↓前々回の記事(使用するライブラリの紹介) tech.arms-soft.co.jp
前回作成したものの修正点
前回作成した入力画面・確認画面・完了画面ですが、一つのファイルで各画面の表示の制御をしようとしていましたが、input.php、confirm.php、complete.phpに分けました。
入力画面
入力画面に関しては特に大きい変更点はありません。この画面で入力した値を確認画面へ渡します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <link rel="stylesheet" href="sample.css"> <title>お問い合わせフォーム 入力画面</title> </head> <body> <div> <h1>お問い合わせフォーム</h1> <form method="post" action="confirm.php"> <div> <label for="name">氏名</label> <input type="text" name="name" value=""> </div> <div> <label for="email">メールアドレス</label> <input type="text" name="email" value=""> </div> <div> <label for="contents">お問い合わせ内容</label> <select name="contents"> <option value="">選択してください</option> <option value="contents1">内容①</option> <option value="contents2">内容②</option> <option value="contents3">内容③</option> <option value="contents4">内容④</option> <option value="contents5">内容⑤</option> </select> </div> <div> <label for="remarks">備考</label><br> <textarea rows="6" cols="100" name="remarks"></textarea> </div> <button type="submit" name="btn_confirm">入力内容を確認する</button> </form> </div> </body> </html>
確認画面
入力画面で入力した各項目の値を受け取り、Valitronで必須項目の値の有無やメールアドレス形式のバリデーションを実行できるようにしました。
各項目へのバリデーション内容を記述し、日本語で項目名を指定した後にバリデーションをします。エラーが無ければメッセージは特に表示はされませんが、バリデーションに引っかかった場合はエラー内容がそれぞれ改行されて表示されます。
また、備考の入力項目だけ任意項目にしてみました。
<?php require_once( 'vendor/autoload.php' ); Valitron\Validator::lang('ja'); // Valitronクラスを実行 $v = new Valitron\Validator($_POST); // 入力必須の項目が記入されているか確認 // 入力項目のうち備考のみ任意項目にしてみる $v->rule('required', 'name')->message('{field}を入力してください'); $v->rule('required', 'email')->message('{field}を入力してください'); $v->rule('required', 'contents')->message('{field}を入力してください'); // 入力された文字がメール形式かを確認 $v->rule('email', 'email')->message('{field}が正しい形式ではありません'); // 項目名を指定 $v->labels([ 'name' => '名前', 'email' => 'メールアドレス', 'contents' => 'お問い合わせ内容', 'remarks' => '備考' ]); // バリデーションを実行 if($v->validate()) { // 値の受け取り $name = htmlspecialchars($_POST['name']); $email = htmlspecialchars($_POST['email']); $contents = htmlspecialchars($_POST['contents']); $remarks = htmlspecialchars($_POST['remarks']); } else { $errors = []; foreach ($v->errors() as $error) { foreach ($error as $value) { $errors[] = $value; } } } // 完了画面へ値を送る $_SESSION['form_data'] = $_POST; ?>
HTML部分はこんな感じに変更しました。
<?php // 値の受け取り、Valitronの設定 ?> <!DOCTYPE> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>お問い合わせフォーム 確認画面</title> <link rel="stylesheet" href="sample.css"> </head> <body> <?php if (empty($errors)) : ?> <div> <h1>お問い合わせフォーム</h1> <p>以下の内容でよろしければ「送信する」をクリックしてください。<br> 内容を変更する場合は「戻る」をクリックして入力画面にお戻りください。</p> <form method="post" action="confirm.php"> <div> <label for="name">氏名</label> <p><?php echo $name; ?></p> </div> <div> <label for="email">メールアドレス</label> <p><?php echo $email; ?></p> </div> <div> <label for="contents">お問い合わせ内容</label> <p><?php echo $contents; ?></p> </div> <div> <label for="remarks">備考</label><br> <p><?php echo $remarks; ?></p> </div> </form> <form action="input.php" method="get"> <button type="submit">戻る</button> </form> <form action="complete.php" method="post"> <button type="submit" class="btn btn-success">送信する</button> </form> </div> <?php else : ?> <?php foreach($errors as $value): ?> <?php echo $value; ?><br /> <?php endforeach; ?> <?php endif; ?> </body> </html>
ではバリデーション機能が正常に動作するか確認するため、試しに動かしてみます。
上記の入力内容で試します。
未入力の状態だった名前とお問い合わせ内容の項目の入力必須エラーが表示されました。
別のパターンでも試してみます。今度はメールアドレス形式ではない状態でメールアドレスを入力し、備考を空欄にして試してみます。
メールアドレスの形式エラーが表示され、任意項目である備考は入力必須エラーが表示されませんでした。
全項目エラーがないように入力して、確認画面へ遷移できるか試します。
エラーが表示されず、確認画面へ遷移しました!
まとめ
今回はValitronを使ったバリデーション機能の実装をしました。
次回は今回の続きで、バリデーションでエラーが出た際に入力画面に戻る処理を実装していきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^人^)