こんにちは、コバヤシです。
先日JAWS-UG静岡市 AWS勉強会で、AI開発ツール「Kiro」についてLTを行いました。
今回は、その内容を整理してブログとして残しておこうと思います。
JAWS-UG静岡市 AWS勉強会 202511 - connpass
Kiroとは?
Kiroは、AWSが提供するAI開発ツールで、2024年11月の AWS re:Invent で発表されました。
2025年10月にはウェイトリストが終了し、一般利用できるようになりました。
VS CodeベースのIDEとして提供されていて、プロンプトではなく仕様(Spec)を中心にAIを動かす仕様駆動型の開発支援環境となっています。料金は10月1日から有料化され、Pro版は月額20ドルで1,000クレジットが付与されています。
主な特徴は次のとおりです。
- 仕様駆動(Spec-Driven)AI開発環境
- 仕様から設計、タスク、コード生成までを一貫してサポート
- 再現性と一貫性を重視した生成プロセス
仕様を起点にすることで、プロンプト入力によるばらつきを抑えながら開発を進められる点がKiroの特徴です。
Kiroの仕組み
Kiroは、仕様(Spec)を起点に開発を進める仕組みになっています。
まず仕様を記述し、その内容をもとに設計やタスクが自動生成されます。
コードやテストも、生成されたタスクに沿って作成される流れです。
基本的な流れは次のとおりです。
- 仕様(Spec)を書く
- Kiroが仕様を解析し、設計やタスクを生成する
- タスクに基づいてコードやテストが生成される
- 必要に応じて仕様を修正し、再生成する
設計やコードは仕様の変更に追従して再生成されるため、細かい指示を出す必要はありません。
一方で、部分的な変更指示は苦手で、タスク単位での再生成が前提となっています。
対話から仕様を生成する機能もあるのですが、メインは仕様を中心に開発を進める形です。
Kiroのタスク生成について
Kiroは、記述した仕様(Spec)をもとに作業内容をタスクとして自動で分解します。
タスクは仕様に沿って作成されるので、設計から実装までの流れが把握しやすくなる点が特徴です。
仕様自体も会話形式で要件を伝えると、生成してくれる機能もあり、最初から細かく書き込まなくてもある程度は進められます。
一方で、タスクの粒度はKiro側の判断に依存するため、細かく調整しながら進める開発とは少し相性が分かれるところがあります。
大枠を整えたい場面では扱いやすい仕組みだと感じました。
Kiroの特性と使いどころ
Kiroは仕様を中心に開発を進める仕組みになっているため、あらかじめ実装の方針が決まっている場面では扱いやすいと感じました。
仕様を軸に設計やコードが自動で整っていくので、全体の流れをそろえながら進めたいときに向いています。
そのため、次のような場面で使いやすいと思います。
- 実装方針が明確なとき
- 再現性を重視したいとき
- 仕様や設計を共有しながら進めたいとき
一方で、Kiroは細かな修正を積み重ねるような開発とはあまり相性が良くないと感じました。
部分的な変更指示よりも、タスク単位でまとめて再生成する前提になっているためです。
また、実際の開発では仕様が中途半端に決まっている、もしくは途中で変わることも多く、実装しながら方向性を調整していくような進め方は苦手としています。
Kiro × Claude Code
そんな苦手を補うために考えたのが、Claude Codeとの併用です。
- Kiroで仕様書を作成
- 仕様書を元にClaude Codeで実装
- 実装中にClaude Codeに対して実装方法の変更指示を行う
この流れにすることで、Kiroは仕様作成に集中させ、実装時の細かな調整はClaude Codeに任せる形にできます。仕様が変わった場合はKiroを書き直し、必要な箇所だけClaude Codeで修正していくイメージです。実装の流れを崩さずに調整できるため、少しずつ形にしていきたい場面でも扱いやすくなります。
実装部分をClaude Codeで進めることで、Kiroの利用量を抑えられるメリットもあります。
まとめ
Kiroは仕様を軸に設計やコードを生成できるため、最初に全体の枠組みを整えたい場面では扱いやすいツールだと感じました。 一方で、実装しながら細かく調整していく作業は得意ではないため、Claude Codeと組み合わせることで進めやすくなります。
仕様作成はKiro、実装や調整はClaude Codeという分担にすると、それぞれの特性をそのまま活かして開発を進められます。今後もKiroのアップデートを見つつ、うまく使い分けながら試していければと思います。