Amazon EC2 Mac Instancesを試してみた

こんにちは、コバヤシです。

11/30(米国時間)、EC2上でmacOSが利用できる「Amazon EC2 Mac Instances」の一般提供が発表されました。 今回は、Mac Instanceを起動して、リモートデスクトップで接続するまでをやってみたいと思います。

今回はこちらを参考にさせてもらいました。 dev.classmethod.jp

Amazon EC2 Mac Instancesとは

AWSのEC2上でmacOSを起動させることができるインスタンスで、第8世代3.2GHz Intel Core i7プロセッサー、32GBメモリを搭載したMac miniがベースとなっているそうです。 詳しくは公式を確認してみてください。

aws.amazon.com

リージョンをシンガポールにする

東京リージョンでは提供が開始されていないので、リージョンをシンガポールに設定します。

専有ホストを用意する

起動するにあたり専有ホスト(Dedicated Host)が必要なので、用意します。

EC2の専有ホストを選択し、専有ホストを割り当てをクリックします。
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専有ホストの設定を行い、割当をクリックします。 f:id:hide_san99:20201206090830p:plain

インスタンスを作成する

インスタンス画面から「インスタンスを起動」ボタンをクリックすると、AMIの選択にMacが選択できるようになっています。 今回は「macOS Catalina 10.15.7」を選択します。

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インスタンスの詳細の設定画面で、「ホスト」に先に作成した専有ホストを選択します。

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セキュリティグループにはSSHとVNC用のポート5900を許可して、インスタンスを作成しました。

インスタンスに接続する

通常のインスタンスと同じく、sshで接続してみます。
IPはインスタンスのパブリック IPv4 アドレスを指定します。

ssh ec2-user@xxx.xxx.xxx.xxx -i xxxxx.pem

こんな感じでリンゴのマークが出たらOK。

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ec2-userのパスワード変更する

本来は操作用のユーザーを作成するのですが、今回は手っ取り早くec2-userを使うため パスワードの再設定を行います。

sudo dscl . -passwd /Users/ec2-user 新しいパスワード

VNCを有効にする

以下のコマンドでVNCを有効にして、リモートデスクトップが出来るようにします。

sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -activate -configure -access -on -clientopts -setvnclegacy -vnclegacy yes -clientopts -setvncpw -vncpw 設定したパスワード -restart -agent -privs -all

VNCで接続する

今回は接続をMacから行います。
Finderから移動 > サーバーへ接続を選択します。

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vnc://インスタンスのパブリック IPv4 アドレス

を入力後、接続をクリックします。

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ユーザー名にec2-user、パスワードにec2-userのパスワードを入力してサインインボタンをクリックします。

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Macのログイン画面が現れるので、ec2-userのパスワードを入力します。

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無事EC2上のMacに接続できました。

まとめ

簡単にEC2でMacインスタンスを起動して、リモートデスクトップでアクセスすることが出来ました。 問題は専有ホストの利用料金でしょうか。。(シンガポールリージョンでは$1.354/時間となっていました。)

aws.amazon.com

iOS関係の開発をAWS上に集約できるなど、色々期待できそうですね。