ちょっとの意識でふぉんとに違う!〜 行送り・トラッキング数値の計算編 〜

先日の台風、凄まじかったですね。 被害に遭われた皆様に、謹んで心よりお見舞い申し上げます。
『備え』について、改めて考えさせられたハヤマです、こんにちは。

今回はデザインデータで設定されている「行送り」「トラッキング」をCSSで指定する際の計算方法についてお話しします。

行送りのCSS設定

行送りとは

行送りとは、1つのテキスト行のベースラインからその上の行のベースラインまでの距離を指定します。

記述方法

デザインデータで、このような行送りを設定しているとします。

f:id:arms_hayama:20191014232441j:plain

フォントサイズ:26px
行送り:39px

CSSで行送りを実装する際のプロパティはline-heightとなります。
デザイン通りに行送りを設定するには、以下の計算で算出することができます。

「行送り」で設定した数値(px) ÷ 「フォントサイズ」で設定した数値(px)

例を参考にすると、
39px ÷ 26px = 1.5 となるので、
line-height: 1.5;
と記述をすることで、デザインと同様の行送りを設定することができます。

トラッキングのCSS設定

トラッキングとは

選択した文章全体の文字間隔を調整します。

記述方法

ではこちらも同様に、参考をご覧ください。
デザインデータで、このようなトラッキングを設定しているとします。

f:id:arms_hayama:20191014232520j:plain

トラッキング:180

CSSで行送りを実装する際のプロパティはletter-spacingとなります。
デザイン通りに行送りを設定するには、以下の計算で算出することができます。

トラッキングで設定した数値 ÷ 1000

例を参考にすると、
180 ÷ 1000 = 0.18(単位はem) となるので、
letter-spacing: 0.18em;
と記述をすることで、デザインと同様のトラッキングを設定することができます。

さいごに

コーディングの学習をしていた当初(遠い目)は目分量での調整をしていたりしましたが
計算方法さえわかってしまえば、容易にデザインイメージに近づけますね。
では、今回はこの辺で。